こんにちは、ぽんたです。
肉体労働ってきついの?そのうち慣れるって聞いたけど本当?
この記事は、このような悩みを持っている読者に向けて書いていきます。
この記事で分かることは以下の通りです。
- 肉体労働のきつさについて
- 肉体労働者の休暇について
- 肉体労働の慣れについて
肉体労働はきつい【元肉体労働者が徹底解説】
結論から言うと、肉体労働はきついです。
もちろん、人にもよりますが、おそらく9割くらいの人が「きつい」と感じるハズです。
朝からエンジン全開で働く
肉体労働は「朝だから、、、」という理由でゆっくりできません。
朝からエンジン全開です。
僕はホームセンターで働いていたのですが、早朝からトラックに乗せられて大量の商品が運ばれてきます。
ホームセンターなので商品は様々ですが、基本的には全て重いです。
で、商品が欠品していると機会損失になるので、とにかく売り場に出しまくります。
特に、お客様が多い土日や祝日は朝から大変ですよ。
昼休みはなるべく早く食事を済ませて仮眠
で、昼休みはなるべく早く食事を済ませて仮眠です。
というのも、仮眠しておかないと午後からしんどくなるからです。
20分~30分で食事を済ませる
昼休みは1時間なので、20分~30分で食事を済ませます。
で、残りの時間を仮眠に使います。
ただ、社員同士で連絡が取れるPHSを常にオンにしておかなければいけません。なぜなら、オフにすると連絡が取れなくなってしまうからです。
で、当然昼休憩中に売り場に出ている社員もいるので、普通に電話がかかってくることもしばしば、、、。
当然、仮眠中にかかってくれば対応しなくてはいけません。
最悪、休憩中にも関わらず売り場に出てお客様の対応をすることもあります。
夕方は疲労のピーク
夕方は疲労のピークです。
朝からエンジン全開で動ているので、やはりこの時間になるとそこそこ疲労は貯まっています。
とはいえ、もう少しで仕事が終わるので、少し嬉しい時間でもありますね。
余裕がある時は、「仕事が終わったら映画でも見に行こうかな」とか「同僚を誘って一杯飲みに行こうかな」と考えたりします。
また、夕方になると学生アルバイトが来るので、気持ちが軽くなります。特に、力持ちの学生アルバイトには品出しをお願いできるので、かなり頼りにしていました。
残りはサビ残タイム
とはいえ、就業時間に上がれるわけもなく、基本的に残りはサビ残タイムです。
というのも、うちの会社では「月の残業時間は3時間まで」と決められていたからです。
もちろん、上からの指示もバンバン落ちてくるので、残業3時間程度では終わるわけがありません。ぶっちゃけ、仕事を放棄して帰ることもできましたが、評価に影響が出ます。そして、他の社員にも迷惑がかかってしまいます。
さらに、先輩も普通にサビ残をしているので、なかなか帰れませんよね。雰囲気的に。
当時は、なんか色々とおかしな空気になっていまして、「サビ残は当たり前。サビ残からが仕事」みたいな感じになっていました。いやー、よくない!
肉体労働は休みも満喫できない
また、肉体労働は休みも満喫できないかもしれません。
休みの日も疲れて眠くなる
まず、当たり前ですが、日々肉体労働をしていると疲れが取れなくなってきます。
当然、休みの日も疲れが残っているため、昼くらいに眠くなります。
昼過ぎくらいに来る
例えば、朝9時に起きてどこかに出掛けてお昼を食べたとしましょう。
この後、急激に眠くなる感じです。
実際、僕もどこかに出掛けると毎回昼くらいに眠くなっていました。
で、少しだけどこかで仮眠することが多かったです。
女性とデートに行った時もこんな感じでしたからね。おそらく「なんなの、こいつ」って思われてたでしょうね。
ひどい場合は1日家で寝ていることも
さらに、ひどい場合は、1日家で寝ていることも、、、。
で、1日寝ると夜寝れなくなるので、翌日は寝不足のまま出勤みたいなパターンもあります。実際、僕の先輩はこのパターンで寝不足になることが多かったそうです。
1日家で寝るパターンはホント最悪でして、休みを潰した気分になります。
「なんて不毛な1日を過ごしてしまったんだと」と後悔するんですよね。
そして、まじでリフレッシュできません。
デートもゆっくりできる場所が中心に
で、僕の場合、女の子とのデートもゆっくりできる場所に決まると嬉しかったです。
なぜなら、休めるからです。
例えば、映画館とか最高です。座れて体力も回復できるし、眠くなったら寝れるからです。
実際、映画鑑賞中はよく眠くなって寝ていました。
もはや、映画を見に来ているのか、寝ているのか分かりません。
頑張ると仕事に影響が出る
ちなみに、僕の趣味はアウトドアです。
なので、休みの日はよくアウトドアも楽しんでいたのですが、やはり仕事に影響が出ます。
というのも、アウトドアはかなり体力を使うからです。
実際、僕はアウトドアの翌日の仕事は捨てていました。疲れすぎて、思うように体が動かないからです。
また、よく鼻血を出していました。当時は、あまり気にしなかったのですが、おそらく疲れが溜まりすぎていたんだと思います。
よく考えるとヤバイですよね。
で、最終的には体を壊して退社しました。最悪の結末です。
肉体労働の疲れが抜けるのは長期休暇後のみ
ちなみに、肉体労働の疲れが抜けるのは長期休暇後のみです。
なぜなら、長期間休まないと疲れが取れないからですね。
半年に1回の連休(3日間)ではダメ
うちの会社では、半年に1回3日間の連休を取ることができました。
まあ、僕の場合連休も遊んでしまっていたのですが、やはり疲れが取れなかったんですよね。
連休明けもいつも通り体が重いんです。
確かに、連休はリフレッシュできるのですが、「世間一般的なリフレッシュ」とは違う感じです。
病欠明けが一番元気
で、ようやく疲れが取れたと実感できるのが1週間以上の長期休暇です。
やはり、1週間くらい休むと体が軽くなったと感じます。
とはいえ、基本的に長期休暇は取れません。インフルとか、病気になった時だけです。
ということで、悲しい事実ですが、いつも「病欠明けが一番元気」という感じでした。
肉体労働に慣れることはない
とはいえ、「肉体労働は慣れる」という意見もありますよね。
結論から言うと、確かにある程度は慣れます。
ただ、まあまあしんどい状態がずっと続くだけですよ。
だんだんと麻痺してくる
肉体労働を続けていると、色々なことがだんだんと麻痺してきます。
というのも、常に疲れが溜まっているので、自分が疲れているのか、元気なのか分からなくなってくるからです。
実際、僕も働いている間はめちゃくちゃ疲れるような感覚はありませんでした。なんというか、しんどいなーみたいな感じがずっと続く感じです。
ただ、長期休暇で体が軽くなると気が付くんですよね。「あー、やっぱ疲れてたんだなー」と。
昼休み中先輩はずっと寝ている
また、僕も入社当時に先輩に言われたことがあります。「慣れるからだいじょうぶ。とりあえず3年は続けて次のことを考えればいい」と。
ただ、そんな先輩達は全員昼休みに疲れて寝ているんですよね。
マジで入社当時に休憩室を見学した時はビビりましたよ。「なんでみんな寝ているの?」と。「奴隷なの?」と。(ちょっと言いすぎました)
「いやいや、先輩全然慣れてないじゃん!」という感じです。
肉体労働が向いている人もいる
とはいえ、肉体労働が向いている人もいまして以下の通りです。
- 体格が良く力がある人
- 運動が好きな人
順番に解説します。
体格が良く力がある人
まず、体格が良く力がある人は肉体労働に向いています。
実際、僕のアウトドア仲間には、「スーパーサイヤ人」みたいな人がいまして。
高校時代から、引っ越しのバイトをやりまくり特訓。その引っ越しのバイトでも活躍が認められて、リーダー的なポジションを任されていたそうです。
さらに、高校卒業後は、カツオの1本釣り漁師になりました。長期間海の上にいるため、なかなか会う機会が減ってしまいましたが、フェイスブックを見ると充実した毎日を送っているようです。
しかも、給料も悪くないみたいですよ。
運動が好きな人
また、運動が好きな人も肉体労働に向いていると思います。
例えば、僕が一番お世話になった先輩とかです。
先輩はかなり運動が好きでして、休みの日も筋トレやランニングをしていました。
そのおかげか体力も十分で、仕事中も元気。いつも楽しそうに仕事をしており、憧れの先輩でした。
もちろん、今でも憧れの先輩です。
肉体労働はおすすめしない
ということで、「体格が良く力がある人」や「運動が好きな人」は、肉体労働もいいかもしれません。
ただ、僕的には基本的におすすめはしません。
理由は以下の通りです。
- とにかく疲れる
- スキルが身に付かない
- 給料が安い
- 将来的になくなる
順番に解説します。
とにかく疲れる
前述の通りです。
肉体労働はとにかく疲れます。
実際、僕は体を壊しているので、「もっと早く辞めるべきだったな」と後悔しています。
やはり、体が一番大事です。後悔してからじゃ遅いですよ。
スキルが身に付かない
また、肉体労働はスキルが身に付きません。
というのも、基本的に「力さえあればOK」だからです。
例えば、重いブロックを運ぶ時は力さえあれば戦力になります。フォークリフトは免許が必要ですが、基本的に講習を受ければ誰でも取れます。
極論、肉体労働の現場は力が全てです。
とはいえ、職人など技術職は少し違うかなと思います。なぜなら、スキルが必要だからです。
給料が安い
また、肉体労働の仕事は給料も安いです。
実際、僕の給料は手取りで20万円前後でした。7年間働きましたが、ほぼ給料は変わりませんでした。
むしろ、「残業3時間まで」命令が出てからは、入社当時より下がったくらいです。
また、マイナビ転職の「全316職種別モデル年収ランキング」でも、肉体労働系の仕事が出てくるのは203位以降です。
確かに、もっと上に肉体労働系の仕事が出てきますが、建築施工管理・工事監理者などスキルが必要な職種になります。
繰り返しになりますが、単純な肉体労働だけだとやはり厳しいです。
将来的になくなる
また、肉体労働は将来なくなると思っています。
なぜなら、人間は少しでも楽をするために、色々なモノを開発しているからです。
例えば、最近だとレジ打ちが不要な自動釣銭機が増えていますよね。お客さんが商品をレジに持って行って、自分で買えてしまうやつです。
さらに、今後は進化した「完全無人レジ」も増えるかもしれません。
株式会社シーエスコミュニケーションは、バーコードなしの製品をたった0.2秒で正確に認識するエッジコンピューティングとPOSシステムを連携した「無人レジ」を実現する「エッジIRリーダー」の提供を2023年春に開始します。低コストで導入が可能で、多くの店舗の課題である人手不足問題を解消する「無人レジ化」を進めます。
PRTIMES
遅かれ早かれ「自動化できる職種」はどんどんなくなっていきます。
単純な肉体労働も、ロボットが代わりにやってくれる日が来るかもしれません。
まとめ
繰り返しになりますが、基本的に肉体労働はきついです。
朝から戦いような感じでして、夕方にはまあまあの疲れが残ります。
そして、休みの日も疲れが抜けないので満喫できません。
疲れが完全に抜けるのは長期休暇のみです。
とはいえ、体格が良く力がある人や運動が好きな人は向いているかもしれません。向いていると思うなら、肉体労働も全然アリだと思います。
ただ、僕的にはデメリットが多かったのでおすすめはしていません。
やはり、何かしらスキルが身に付く職種で頑張ったほうがいいと思います。